今治市伊東豊雄建築ミュージアム

TIMA Blog

サロンの展示をリニューアルしました

February 06, 2014

今治市伊東豊雄建築ミュージアムで現在開催中の「建築はどのようにつくられるのか?」展の一部展示替えを行いました。



スティールハットの最後の展示スペースとなるサロンでは、伊東建築塾の塾生有志が取り組む「日本一美しい島・大三島で暮らすプロジェクト」をテーマとした展示にリニューアルしましたので、ご紹介いたします。


プロジェクトのプロセス
「日本一美しい島・大三島で暮らすプロジェクト」の発端は、2012年7月今治市にて開催したトークイベントの中で、伊東豊雄が「これからは地方を結んでいくことが、日本の未来をつくる最大の力になる。大三島を美しい島にするために、できることを精一杯取り組みます。」と宣言したことをきっかけに、伊東が塾長を務める伊東建築塾の塾生を中心とした有志によってスタートしました。以降、伊東豊雄建築ミュージアムと連携しながら、大三島や周辺の島嶼部のまちづくりに取り組んでいます。

 


ライフスタイルを描いた4つの物語
2012年度の主な活動としては、“大三島における、農業を主軸とした新しいライフスタイル”を提案すべく、4冊の絵本をつくりました。制作の過程では、島の住民へのインタビューや意見交換会を重ね、フィクションのストーリーでありがらも、リアリティを獲得してくことに努めました。そして、インタビューやリサーチを進めていく中で、「移住」「参道」「港」「時間」という4つのキーワードが浮上しました。そのキーワードをもとに、「もし、自分が大三島に移住しようとしたとき、どのような生活がしたいか」を考え、場所や登場人物が異なる4つのライフスタイルを表す物語を、スケッチや写真を用いて描き下ろしました。

 


サロンでは、ミュージアムの外に広がる海を眺めながら、座ってゆっくり絵本を読んでいただけます。

 


壁面には、絵本の見開きページが展示されています。

 


絵本に登場する大三島のさまざまな風景を、写真で紹介しています。ミュージアムを訪れた際は、これらの風景を探しに、島の中をまわってみてはいかがでしょうか。

「建築はどのようにつくられるのか?」展は、本年6月まで開催しています。ぜひ足をお運びいただければ幸いです。

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