今治市伊東豊雄建築ミュージアム

TIMA Blog

映画上映会「水と風と生きものと」を開催しました。

June 01, 2017


生命誌を解説するパネルを展示。

 

2017年5月27日(土)、28日(日)に伊東豊雄建築ミュージアムにおいて初となる映画上映会が開催されました。
2日間に渡り、科学者であり、哲学者の中村桂子さんの活動を追ったドキュメンタリー映画「水と風と生きものと」をシルバーハットのワークショップスペースで上映しました。
この映画には建築家の伊東豊雄さんも出演しています。
上映会はちょうど瀬戸内海に夕日が落ちる時間帯に始まったので、シルバーハットから夕景を堪能することのできるイベントとなりました。

 


シルバーハットからの夕景

 

27日には中村さんが館長を務める生命誌研究館のスタッフである川名様がトークイベントをしてくださいました。
生命誌研究館は「生命誌」というテーマで活動しており、中村さんは科学者と生活者としての視点を合わせて、生命が紡いできた生きものの歴史を辿り、「生きもの」としての現代の人間の在り方を映画を通して説いています。
川名さんからは上映に先立って「生命誌」について、お話をしていただきました。

 


生命誌研究館の川名さんによるトークイベント

 

映画の中では、中村さんと伊東豊雄さんの対談の様子も収録されていて、ぎふメディアコスモスや台中歌劇院を事例に、自然と共存するための建築についてお話をされています。
他にも末盛千枝子さん、新宮晋さん、赤坂憲雄さん、関野吉晴さんと対談し、これからの人間の生き方について対談していて、様々な分野で活躍されている方々の貴重な意見を知ることができます。ぜひご興味のある方は映画をご覧いただきたいと思います!


 

刻々と夕日が沈み夜になっていく様子を感じながら「水と風と生きものと」を鑑賞できたことは私にとっても貴重な経験でした。シルバーハットで過ごしていると、自然や時間の移ろいを強く感じます。こうした環境で、「水と風と生きものと」を上映でき大変嬉しかったです。また川名さんのトークイベントでは、生命誌のお話を聞くことができ、来場者の皆さんも「自然の中での人間が生きて行く」という根源的な意味を見つめなおす大変素 晴らしいきっかけになったのだと思います。

ぜひ生命誌研究館に訪れて「生命誌」に触れてみるのもいいかもしれません。

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