TIMA Blog
みんなでつくるバスストップ
January 08, 2013
これから何回かに分けて、まだブログで報告できていなかったTIMAの実施イベントを書きたいと思っています。第三回目は、夏に行った「みんなでつくるバスストップ」というイベントを紹介したいと思います。
対象となるのは大三島の上浦町にある戸板バス停です。このバス停を改装するというテーマで全国に募集をしたところ、9名の若手建築家や建築学生が大三島に集いました。
まずは敷地見学。各自写真を撮ったり、実測をしたり、敷地条件を整理したりしています。
敷地見学後は、シルバーハットにて自己紹介を兼ねて昼食をとりました。現在の所属や建築に関する問題意識、今回のイベントへの意気込みなどを語っていただいきました。
さて、いよいよ本番です。敷地の第一印象、事前に考えてきた形などを元に、1時間で各自提案を作成してもらいます。A3用紙を配布して各々の表現方法で提案をつくってもらいました。
1人2分で各自の提案を発表してもらいます。
個人作業の内容、年齢、性別などを踏まえてグループをつくり、デザインをする上で必要となる諸条件の整理と「こんなバス停になったらいいな」という理想を話し合いました。その後、設計チームを3組に分けました。
みやくぼ石文化交流館に移動し、日中は、今治建築祭実行委員会主催の「亀老山展望台からこれからの公共建築を考える」ワークショップに参加。夕食後に各グループが自主的に作業を行いました。
一夜明けて、石文化伝承館に移動し、作業を続行。模型制作などがはじまります。
ゲストの曽我部昌史氏が到着した後、昼食をしながら自己紹介とデザインの進捗状況などを話し合う。
3チームが順番に曽我部氏の講評を受ける。曽我部氏の指導でグループが組み直され、新たなチームで設計に望んだ。
新チームで設計の詰めの作業を行う。翌日の発表に向けてデザインを固め、発表のための資料を作成。
「建築の使われ方と愛着」というタイトルで曽我部氏の講演を行う。バス停がいかに人に愛着を持たれながら使われるかのヒントをもらう。講演会、夕食後も各グループが自主的に作業した。
吉海開発総合センターにて、最終案の発表を行う。写真はグループ1の提案「バスストップミュージアム」の発表。バス停に小さな展示ケースを設け、地域住民がつくった作品を展示するという提案。
グループ2「みんなが考えながら創るバスストップ」の発表。竹害をテーマに、竹を有効活用したバス停を提案。
グループ3「大きな緑の屋根の下」の発表。バス停の屋根を透明波板を用い、その上からフレームにツタを覆わせ、木漏れ日が落ちてくるようなバス停を提案。
このように2012年度は現地見学、提案作成、発表まで行いました。2013年度は実際に設計を進め、地域住民と一緒に施工を行う予定です。乞うご期待。